実家がまだ黒電話の時代の休日、たぶん留守番をしていたんだと思う。
父親のスポーツ新聞にSMクラブの電話番号があった。
ダイヤルを回して掛けてみる。
ジーコ、ジーコ、ジーコ・・・ガチャ。
嬢「はい、こちらは〇〇SMクラブです。
変態には要がないからね。言ってごらん。」
おばさんの渋い声だった。
私「ん・・・・あの・・・あの・・」
嬢「変態には要がないて言っただろう!掛けてくるな!」
ガッチャン!! ツーツー・・・
再度掛けなおしてみる。
ジーコ、ジーコ、ジーコ・・・ガチャ。
嬢「この!変態は掛けてくるな!って言ってるだろう!!馬鹿馬鹿馬鹿!!」
「クソ変態が!・・」ガッチャン!! ツーツーツー・・・
さすがに、3回目の電話はしなかったが、
え!?SMクラブに行く人って変態じゃないの???
電話の向こうで憤慨するおばさんの問いの意味がわからなく、
切れた受話器をしばらく見て考えていた・・・・・。
時を経て、
今ならその意味が分かるようになってしまいました。