3月15日
[ハギオモトの話①]
ハギオモト?漫画家の大先生である萩尾望都さんの事です。今更ながらと言う事か、ほんと最近気がついたのですが思うにサラッとすごい内容の作品を書かれていたのですね。今を去ること40数年前の私が中学1年生のとき(歳がバレる^^)友人の妹が持っていた一冊の単行本を読んで漫画に大感動!書名は「11人いる!」。この時代、男が少女マンガを読むのかよ?のとおり、他の少女漫画家のお目めがキラキラのお星マークで、愛が恋がどーだのストーリは論外の拒絶対象でした。しかし萩尾さんの作品は違う!この本に始まり他の作品もコレクションしたくてお小遣いから買い漁る日々が続きました。ただ男子が少女マンガを買う事はものすごく勇気がいって恥ずかしい事です。学校に本を持って行った日には、他の女子から「それ少女漫画でしょ?」のシュールな目で見られてました。まあ今となっては「笑えば、笑え」の己の道を行くの覚悟があればどーという事も無い話なのですが、思春期の時代、異性から奇異な目で見られるのは嫌なことでしたよね。
3月16日
[ハギオモト②]
さておき、萩尾望都さんの作品である「11人いる!」ですが、ここから先はネタばれになるので読まないで下さい(笑)というか、スペースオペラの作品とだけ言っておきましょう。宇宙大学入学試験の最終実技検査にて、その主人公に対抗する?ライバルに「フロル・ベルッチェリ・フロル」という人物が出て来ます。(たぶん)金髪設定でカーリーヘアーのイケメンなのですが、線が細い!いや作者の画風にもよるのですが、どこか女性を思わせる線の細さを前半読んでみると感じます。それもそのはず、ここでネタばれ、彼は雌雄同体の性別で現在未分化。試験に合格すると男性ホルモンを与えられ晴れて男性になるために試験に臨んだ・・と、まあそんな所です。先日、サラッとすごい事を書かれていると言いましたが、それはこの事なんです。昨今、同性愛の同人誌、漫画等、またはリアルにニューハーフ、女装子さんがいますが、はるか40数年前の少女マンガにてSFという名の下に、どうどうと時代の先取りをされた作品があったという事に今頃気がついた事なんですぅ。
3月22日
[ハギオモト③]
いわゆる漫画でいう「美形キャラ」。リアルには「イケメン」と言われますが、11人いるのフロルさんはロン毛の美形です。ストーリー後半、最終試験不合格になって女性への選択肢しか無くなった時、主人公に「国に帰らず僕といっしょにくればいい(さりげないプロポ)」と言われます。その時の会話が本当に絶妙で「おれ、美人になるかどうかわからないぜ。」「きっと美人になるよ。」の掛け合いが恋愛もの大嫌いの私が両者に感情移入してしまうほど素晴らしい描写なのです。
でも友人との後日談、この場面はフロルが美形だから言えるんだよな~。フロルがゴリゴリ頭のオッさんボウヤでも言えたらすごいな~と。
[ハギオモトの話①]
ハギオモト?漫画家の大先生である萩尾望都さんの事です。今更ながらと言う事か、ほんと最近気がついたのですが思うにサラッとすごい内容の作品を書かれていたのですね。今を去ること40数年前の私が中学1年生のとき(歳がバレる^^)友人の妹が持っていた一冊の単行本を読んで漫画に大感動!書名は「11人いる!」。この時代、男が少女マンガを読むのかよ?のとおり、他の少女漫画家のお目めがキラキラのお星マークで、愛が恋がどーだのストーリは論外の拒絶対象でした。しかし萩尾さんの作品は違う!この本に始まり他の作品もコレクションしたくてお小遣いから買い漁る日々が続きました。ただ男子が少女マンガを買う事はものすごく勇気がいって恥ずかしい事です。学校に本を持って行った日には、他の女子から「それ少女漫画でしょ?」のシュールな目で見られてました。まあ今となっては「笑えば、笑え」の己の道を行くの覚悟があればどーという事も無い話なのですが、思春期の時代、異性から奇異な目で見られるのは嫌なことでしたよね。
3月16日
[ハギオモト②]
さておき、萩尾望都さんの作品である「11人いる!」ですが、ここから先はネタばれになるので読まないで下さい(笑)というか、スペースオペラの作品とだけ言っておきましょう。宇宙大学入学試験の最終実技検査にて、その主人公に対抗する?ライバルに「フロル・ベルッチェリ・フロル」という人物が出て来ます。(たぶん)金髪設定でカーリーヘアーのイケメンなのですが、線が細い!いや作者の画風にもよるのですが、どこか女性を思わせる線の細さを前半読んでみると感じます。それもそのはず、ここでネタばれ、彼は雌雄同体の性別で現在未分化。試験に合格すると男性ホルモンを与えられ晴れて男性になるために試験に臨んだ・・と、まあそんな所です。先日、サラッとすごい事を書かれていると言いましたが、それはこの事なんです。昨今、同性愛の同人誌、漫画等、またはリアルにニューハーフ、女装子さんがいますが、はるか40数年前の少女マンガにてSFという名の下に、どうどうと時代の先取りをされた作品があったという事に今頃気がついた事なんですぅ。
3月22日
[ハギオモト③]
いわゆる漫画でいう「美形キャラ」。リアルには「イケメン」と言われますが、11人いるのフロルさんはロン毛の美形です。ストーリー後半、最終試験不合格になって女性への選択肢しか無くなった時、主人公に「国に帰らず僕といっしょにくればいい(さりげないプロポ)」と言われます。その時の会話が本当に絶妙で「おれ、美人になるかどうかわからないぜ。」「きっと美人になるよ。」の掛け合いが恋愛もの大嫌いの私が両者に感情移入してしまうほど素晴らしい描写なのです。
でも友人との後日談、この場面はフロルが美形だから言えるんだよな~。フロルがゴリゴリ頭のオッさんボウヤでも言えたらすごいな~と。